精油が綺麗に水に溶ける植物性乳化剤【ディスパー剤】
ディスパー剤は精油を乳化調整するために開発された基材です。
植物の細胞膜の中の脂質を独自の方法で抽出して作られた天然素材の乳化剤で、ヨーロッパではアロマテラピーを手がけている医師や薬剤師のリクエストによって開発されました。
あまり馴染みのない基材かもしれませんが、精油をより安全に、そして効果的に使うことができる優秀な基材なので、常備しておくとすごく役立ちますよ！
ディスパー剤の一番の特徴は、水に綺麗に溶けること！
精油はそのままでは水に溶けませんが、ディスパー剤は植物の細胞膜の脂質から取った天然の分散剤の作用で精油を水の中に分散させることができるため、ディスパー剤で乳化させた精油は分離することなく、水に綺麗に溶かすことができます＾＾
アルコール成分を含まないので、アルコールアレルギーで無水エタノールが使えない場合でも、アロマスプレー等の水溶性のアロマケアアイテムを作ることができます。
小さなお子様が居るご家庭や、お肌が敏感な方でも安心してお使い頂けます＾＾
皮膚刺激のリスクを低減！
ディスパー剤は、その成分のいくつかの化合物の作用で精油を細かく包み込み微細な(0.1ミクロン以下)リポゾームを形成します。
リポゾーム化した精油は、上皮細胞や粘膜と接触する面積が小さくなるため、精油が直接皮膚と接触するときに生じ得る刺激を減らすことができるんです！
また、食品添加物として認可されているので、うがい、口腔内ケア、歯磨き粉にも使用できるほか、お肌が敏感な方や過度にダメージを負っているお肌など、精油が刺激になる恐れがある場合のケアにもオススメの基材です。
私もそうなのですが、お肌が弱くて敏感な場合、バスソルトやクレイパックなど、オイルを使用しないものを使うとお肌がピリピリしたりします。
特に、柑橘系の精油を使用すると皮膚刺激が起きやすいのですが、それを防ぐことができるんです＾＾
(例えばバスソルトは、湯船に入れた瞬間に塩が溶けて精油成分がお湯に浮きお肌に直接付着するため。)
体内への吸収率＆コスパもアップ！
リポゾームは人間の細胞膜より小さいので、身体の細胞膜に効率よく吸収され、リポゾームの中身＝精油は細胞内に放たれ作用を発揮します。
また、吸収率が非常に良くなるため、同じ生理効果を求めた場合に精油の使用量を減らすことができるるんですね。
高価な精油を効率良く使いたい場合にもオススメです。
ディスパー剤の使い方
５mlのディスパー剤に２０−３０滴の精油を希釈します。（希釈濃度２０％〜３０％） 精油を希釈したブレンドディスパー剤を用途に合わせた基材に２％から３％で希釈して使用します。
ディスパー剤を使って作れるアロマセルフケアアイテム
☆うがい薬
☆歯磨き粉
オンラインストアでは、アプリコットカーネルが原料の食品添加物認可のディスパー剤を取り扱っています＾＾
